7月19日は松本管内の優良園地を回る視察会があり、「ぶどう、りんご、もも」それぞれ見て回ってきました。
最初はぶどう園でしたが、ナガノパープルやシャインマスカットといった長野県産で現在売り出し中の品種や、巨峰やピオーネ、そのほかにも数多くの品種を3haほどの圃場で作っている方でした。
(ぶどうの知識はほぼゼロですので説明で仰っていた品種があまり聞き取れませんでした・・・。すいません。)
写真の通りもう立派に育っていました。
設備が充実した園で、雨除けのビニールシートが上に張られていたり枝も少し高い位置にある作りでしたので作業もやり易そうでした。
イニシャルコストが結構かかるようですがあれだけきれいになっていると少し感動します・・・。
続いてりんごですが、高密植栽培の圃場を見せていただきました。
以前講習会でも高密植は見ていたので驚きはあまりなかったですが、苗木を作りながら腐らん病など病気になった木をすぐに植え替えられるよう準備をしているそうです。
私も来年は高密植を少し植える予定なので、苗木作りも覚えていく必要があると感じました。
また、高密植栽培の利点の1つとして冬のせん定がいらないという点があります。
シーズン中に徒長枝の整理などをしてきっちり誘引してあげれば特に冬のせん定はいらないそうです。
冬のせん定は樹勢コントロールや結果に大きく影響を及ぼす大事な作業で難易度も高いという話なので、そのせん定が不要となればりんご栽培もますますし易くなるのではないかと期待できます。
ただし、あまり大きくならないと思っていたのに結構大きくなってしまって高所作業車がいらなくなると期待していたら実はそんなこともない、という話も聞きます。
いい点や期待通りにならないところなどいろいろあるのかもしれません。
最後にももですが、平成26年に品種登録された「べにみなみ」という品種の原木を見せていただきました。
(下の写真は原木ではなく接ぎ木した子どもor孫です)
「あかつき」という品種を育てていたら性質が違うものが発見され、新品種として登録されたそうです。
特徴としては反射シートを使わなくても赤くなるため省力化が図れるということだそうです。
試食させていただきましたが、糖度も17度ほどと高くとてもおいしかったです。
現在は松本管内でしか苗木を入手できないとのことですので、今から育てるならこれがいいと言われました。
うちでも何年か前までももも作っていたようですので少し興味は湧きました。
もも美味しいですし。
視察が終わったあとは懇親会があり、果樹をやっている方の話をいっぱい聞くことができたので充実した1日となりました。(少し飲みすぎましたが)