りんごづくりには機械が必須です。
トラックに高所作業車、SS(農薬や水やりに使う)、草刈機(乗るタイプと手持ちタイプ)、トラクラー、耕運機、チェーンソー、除草剤撒く機械など。
このうちトラックやSSは車検が必要だし、保険も必要だし、もちろん全部の機械に燃料が必要です。
最初の本体代も入れれば年間の維持費は相当なものになります。
機械を維持するために、それなりの規模が必要になります。もちろん拡大した規模を維持するのに、これらの機械は必須です。
機械があって助かってる半面、維持していくためにはよりたくさんの売り上げが必要になるのです。
私たちの生活の中にも機械はたくさんあります。
冷蔵庫、掃除機、洗濯機、スマホにパソコンにテレビに水洗トイレ、それに地方では一人一台の車・・・・もうなくては生活が成り立たないですね~
私たちは機械を買って、電気代や修理代、通信費などの維持費を払って、何を得ているのでしょうか。
便利さ=時間 が一番大きいかな、と私は思います。
機械化と農業技術の発展のおかげで生産性が上がり、大部分の人は農作業をしなくても十分な食料を得ることが可能になりました。
家事や移動に使ってた時間を他のことに使えるようになりました。
先人たちに感謝です。
では、その得た時間を使って何をしているのかと言えば、これまたやっぱり仕事をしているのです。
機械を買ったり維持していくのにはお金がかかるから、生活費は昔よりずいぶん高くなっています。
医療も機械でどんどん高度化してどんどん高額になってるし。
りんごと一緒で、拡大している生活費を払うため、さらにたくさんの収入が必要になるのです。
ちなみに、現生人類(一万年前の狩猟採集民であった頃)は、日に3時間働いて(狩りをして)、肉を食べて、あとはごろごろしてたんじゃないかと考えられてるそうです。
現代の日本人の平均勤務時間は一日9.1時間で、通勤時間や家に帰ってからの家事労働とかも含めれば、働く時間は10時間を超えるんじゃないかなぁ。
でも今は、その収入を得るためにする“仕事”を選べるから、いい時代だと思います!分業ですね。
せっかく機械=時間を買ってるので、その時間を自分の好きなことや好きな仕事に使いたいものです。