以前書いたこちらのブログ のきっかけの本 “僕は君たちに武器を配りたい”の瀧本哲史さんが亡くなられたそうです。
同じ日本人としてとても残念です。ご冥福をお祈りします。
こんにちは、よこや農園のあすかです。
こちらの記事は亡くなる少し前に書かれた記事で、私も勧められて読んだのですが、勉強になりました。(連載で3つあります)
https://newspicks.com/news/4144953/body/
記事のボリュームがすごくて、とても要約できないのですが、印象に残ったことをひとつだけ書いておこうと思います。
それは、努力が報われることを目指してはいけない。
努力の報われることはいずれコモディティ化するから、努力が報われるかわからないことに取り組め。
ということです。
多分このことは、瀧本さんが君たちに武器を配りたいでも同じことを書いていたのだけれど、今回、腑に落ちた気がしました。
つまり、わたしの解釈は、
その人(商品、サービス)のパーソナリティを大切にしなさいってことなのかなと。
宿泊業で考えてみると、信州よこや農園~KURA~は、
値段とか快適さとか清潔さとかアメニティとか努力で改善できることを押し出すのではなく(←もちろん全部大事だから努力はする)、
“松本の市街地まで車で15分のロケーションにあるりんご農家が営む宿”というのを押し出した方がコモディティにはならないってことなのです。
松本の市街地まで15分(お城までは10分)でいける場所で、たまたま築10年のきれいな蔵が建っていた(おじいちゃんが立て替えてくれてあった)というりんご農家はほとんどないので、なかなか真似できません。
うちはもともとあったきれいな蔵に少しだけ手を加えて宿泊施設にしたから、一から建てる人よりお金もかかっていません。
だから無理ない範囲で、私が在宅していて、気持ちよくお出迎えできる頻度で営業すればよく、本当にラッキーだったのですが、きっとこうゆうことなんだろうなと思ったのです。
今までは、ビジネスってこんなラッキーなことでいいのかなってちょっと思ってたのですが、今は堂々とこれでいいんだって思えるようになりました。(笑)
きれいな容姿で生まれてきた人は、それを活かした方がいいってことです。
ひとなつっこい性格の人は、それをそのまま活かせる仕事があるのだろうし、
海外で生まれて、2か国語しゃべれる人は、2か国語がしゃべれて、さらにその時大変だった経験とかを活かしたらいいってことなんだと思います。
創業100年の会社とかはその歴史をおしだした方がいいってことなんだろうな。
たまたま縁のあった人とのビジネスを大切にしたり、今の、ありのままの自分にできることは何かっていう着想が大事なんだと思います。
でも、努力できることの方がやりがいがあったり目標を持ちやすかったりするんですよね。
努力できるのも才能だから、結局それもその人の個性だと思うしそれはそれでいいと思います。
でも、瀧本さんは、そんなことしなくても、今の自分にあるものにも目を向けてみてって言っているような気がしました。
多くの人が、自分自身の魅力や能力や人生そのもので、誰かに何かの価値が生み出せれば、そんな世界は素敵だなぁと私は思います。
そしてそれは、コモディティ化している多くの仕事をしている人にも当てはまるのだと思います。
ではでは~